段ボール製の「個室」で避難者のプライベート確保

工学院大学、熊本地震の避難所に提供

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熊本地震の避難所に提供したものと同型のダンボールシェルター(工学院大学提供)
 工学院大学は、同大学建築学部の鈴木敏彦教授が開発した段ボール製の組み立て式個室「ダンボールシェルター」を、熊本地震の避難所6カ所に計140個提供した(5月16日時点)。同個室は屋根付きの「小さな家」のような形状が特徴で、体育館などに避難する被災者のプライベートを確保できる。

 納入品の大きさは、1室当たり幅1メートル×奥行き2メートル×高さ最大2メートル。寝室や更衣室、診療室などとしての用途を想定している。

 同個室の提供については、同学部同窓会の寄付金を基に活動を進めた。各避難所への搬入・設置作業では、同大学校友会熊本県支部と戸田建設九州支店が協力した。今後も他の避難所への提供を予定している。

 ダンボールシェルターは、2011年3月の東日本大震災が発生した際、避難所の生活環境改善を目的に開発した。床面積や高さが異なる計3種類を用意。同じ段ボール製で屋根がない間仕切り「クロスウォールシステム」も開発済み。

(避難所での組み立て作業の様子=工学院大学提供)

日刊工業新聞2016年5月20日 科学技術・大学面

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斉藤陽一
編集局第一産業部
デスク

 工学院大学の広報担当者によると、ダンボールシェルターは現時点で広く販売しているというわけではなく、自治体などの要望に応じて避難用具として提供することを想定しているとのことです。

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