パーキンソン病・筋障害の診断向け計測装置は神経内科医の助けとなるか
メディカルニクスが製品化
メディカルニクス(大阪市淀川区)は、筋トーヌス(緊張)筋電計「マッスル・マスター」の医療機器製造販売の認証を取得、製品化した。医師によるパーキンソン病や脳卒中の患者の筋障害、筋トーヌス異常などの診断をサポートする。価格は約290万円(消費税抜き)。2016年中に医療機器メーカーが販売する予定。神経内科医向けなどに初年度約150台の販売を見込む。
「マッスル・マスター」は筋肉の固縮や痙縮の固さなどを患者の負担なく計測できる。腕の上腕二頭筋と同三頭筋部分に筋電電極をつけ、手首にセンサーユニットを装着。画面に合わせて医師が患者の腕を5回曲げ伸ばして測定する。
医師はこれまで患者の運動障害を主観的に判断するしかなかった。同筋電図の活用で患者の筋肉の固さを客観的・定量的に評価できる判断材料になる。またグラフ化で視覚的にも確認できる。パーキンソン病や脳卒中の患者の運動障害のリハビリなど生活の質(QOL)向上に役立てる。
同筋電計は佐古田三郎刀根山病院院長(元大阪大学大学院医学系教授)のニーズを大阪商工会議所が運営する「次世代産業型医療システムフォーラム」が橋渡しして開発した。
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「マッスル・マスター」は筋肉の固縮や痙縮の固さなどを患者の負担なく計測できる。腕の上腕二頭筋と同三頭筋部分に筋電電極をつけ、手首にセンサーユニットを装着。画面に合わせて医師が患者の腕を5回曲げ伸ばして測定する。
医師はこれまで患者の運動障害を主観的に判断するしかなかった。同筋電図の活用で患者の筋肉の固さを客観的・定量的に評価できる判断材料になる。またグラフ化で視覚的にも確認できる。パーキンソン病や脳卒中の患者の運動障害のリハビリなど生活の質(QOL)向上に役立てる。
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日刊工業新聞2016年5月24日