元経産官僚×トヨタ出身デザイナー 超小型電気自動車開発にかける思い
ベンチャーが大企業を巻き込んで超小型電気自動車(EV)を開発するー。事業化に取り組むのは、経済産業省出身の伊藤慎介社長・CEOとトヨタ自動車出身の根津孝太取締役・COO・CTOが立ち上げたrimOnO(リモノ、東京都中央区)。開発の狙いについて伊藤社長は「EVというと、でかくて加速がいいというイメージがある。これとは逆になるべく小さく短い距離を移動する車があった方がいい」と説明する。
完成した初代試作車「rimOnO」は、全幅1メートル、全長2・2メートルで大人が前後に2人で乗れる。後部座席に子供2人が座ることもできる。名称には「のりものから”No”をなくす」という意味を込めた。重量は現在、約320キログラムで、将来は200キログラム以下を目指す。2017年夏の市販化を予定、価格は100万円で当初販売目標は50台。最終目標価格として40万円前後を掲げる。
最高時速は45キロメートルとした。これは欧州の低速車に対する「L6e規格」を意識したためで、国内でも同様の制度が導入されることを見越したものだ。しかし、現状では国の動きが鈍いため、「(低速小型車が)日本全国を走れる制度を国に要望したい」と、政策提言にも踏み込む構え。
駐車スペースはセダンの4分の1程度
開発は三井化学、帝人、ローランドといった大手企業が参加するオープンイノベーション型。ボディーとシートにウレタンジェルとウレタンフォームを供給する三井化学の星野太常務執行役員は、「材料メーカーもいろいろなことを模索している。こんな時代にこんなものが作れるという提案をしたい」と意気込む。
ボディーの外装材には帝人フロンティア製のポリエステル繊維を採用した。外装は布製のため着せ替えができ、色やデザインを変えられる。もともとテント用ファブリック(布)として利用されていたもので、耐光性や防水性、防炎性などを持たせている。
操作音などの音響設備ではローランドも開発に携わり、加速していくと音楽のトーンが変わっていったり、ウインカーをつけた時にリズミカルな音が出たりする。詳細設計やプロトタイプの制作とりまとめはドリームスデザイン(名古屋市昭和区)が行った。
トヨタ出身でデザイナーでもある根津取締役は、「車に携わるプレーヤーが限定されている中で、作り手と使い手の双方に開かれたものにしたい」と思いを語る。伊藤社長も「道と人と乗り物の関係を見直したい」と新たな価値の創造を目指す。今後は自治体との協力による先行導入なども模索していく。
完成した初代試作車「rimOnO」は、全幅1メートル、全長2・2メートルで大人が前後に2人で乗れる。後部座席に子供2人が座ることもできる。名称には「のりものから”No”をなくす」という意味を込めた。重量は現在、約320キログラムで、将来は200キログラム以下を目指す。2017年夏の市販化を予定、価格は100万円で当初販売目標は50台。最終目標価格として40万円前後を掲げる。
最高時速は45キロメートルとした。これは欧州の低速車に対する「L6e規格」を意識したためで、国内でも同様の制度が導入されることを見越したものだ。しかし、現状では国の動きが鈍いため、「(低速小型車が)日本全国を走れる制度を国に要望したい」と、政策提言にも踏み込む構え。
駐車スペースはセダンの4分の1程度
開発は三井化学、帝人、ローランドといった大手企業が参加するオープンイノベーション型。ボディーとシートにウレタンジェルとウレタンフォームを供給する三井化学の星野太常務執行役員は、「材料メーカーもいろいろなことを模索している。こんな時代にこんなものが作れるという提案をしたい」と意気込む。
ボディーの外装材には帝人フロンティア製のポリエステル繊維を採用した。外装は布製のため着せ替えができ、色やデザインを変えられる。もともとテント用ファブリック(布)として利用されていたもので、耐光性や防水性、防炎性などを持たせている。
操作音などの音響設備ではローランドも開発に携わり、加速していくと音楽のトーンが変わっていったり、ウインカーをつけた時にリズミカルな音が出たりする。詳細設計やプロトタイプの制作とりまとめはドリームスデザイン(名古屋市昭和区)が行った。
トヨタ出身でデザイナーでもある根津取締役は、「車に携わるプレーヤーが限定されている中で、作り手と使い手の双方に開かれたものにしたい」と思いを語る。伊藤社長も「道と人と乗り物の関係を見直したい」と新たな価値の創造を目指す。今後は自治体との協力による先行導入なども模索していく。
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