ルネサス、健康医療用の半導体システムを提案

専門部署を設置

  • 0
  • 0
皮下の血管の動きをとらえて心拍数を計るシステム
 ルネサスエレクトロニクスはヘルスケア・医療分野向けに半導体のシステム提案を始める。見守りや健康管理などを主なターゲットに据え、製品を組み合わせて用途提案を行う専門部隊を設置。顧客のシステム開発も支援する。2020年度のヘルスケア分野の売上高を、15年度比約2・5倍の150億円に引き上げる。

 具体的な利用シーンを想定してマイコンやアンプなど同社の半導体製品を組み合わせて提案するほか、想定用途を製品開発レベルに落とし込む。専門部署として「ヘルスケアソリューション部」を設置した。

 現在、提案しているのが、錠剤を包装シートから押し出す際の力を電力に変え、無線通信で薬を飲んだ時刻を記録するシステムや、皮下の血管を観察して常に心拍数を計るウェアラブル機器など。ノイズ除去技術や超低消費電力技術、微小な力を電力に変換する技術などを強みに、提案事例を増やしていく。
<全文は日刊工業新聞電子版に会員登録して頂くとお読みになれます>

日刊工業新聞2016年5月20日

COMMENT

政年佐貴惠
名古屋支社編集部
記者

全社売上高の約半分を車載向け半導体が占めるルネサス。実際の用途に近い形で製品を提案する取り組みは車載向けで始めていたが、これをヘルスケア向けでも始める。これまでの「最終製品にたまたま使ってもらった」スタンスから、具体的な用途提案で「積極的に市場を取りに行く」姿勢に切り替える格好だ。顧客企業に対し「個別の製品を組み合わせて何ができるのか」を示すニーズは増しており、電子部品各社も取り組みを強化している。技術の未来を見据えつつ、顧客のニーズをくみ取れるかが、勝つための必須条件になりそうだ。

関連する記事はこちら

特集