ペッパー、ついにアンドロイドに対応―ソフトバンク、アプリ開発連携

<追記あり>既存のアンドロイドアプリも利用可能に

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 ソフトバンクは19日、人型コミュニケーションロボット「ペッパー」を米グーグルのソフトウエアプラットフォーム「アンドロイド」に対応させると発表した。アンドロイドの開発環境でペッパーのアプリケーションを作れるほか、アンドロイドの既存のアプリもペッパーで利用できるようになる。アプリ開発期間の短縮や多様な人材の開発参入による画期的なアプリ開発を促す。

 ペッパーはアプリ開発に専用のソフト開発キット(SDK)を使う必要があり、開発環境の違いから開発者は数千人に留まる。今後はアンドロイド対応のSDKを無償提供する。ソフトバンクグループでペッパーを扱うソフトバンクロボティクスの冨澤文秀社長は「アンドロイドアプリの開発者は世界で数十万人。開発者が約100倍になり、アプリの価値をより高められる」と期待を寄せる。

 2016年7月に開発者向けのアンドロイド対応ペッパーを先行販売。16年度内に家庭用、法人向けにもアンドロイド対応型を提供する。既存の専用SDKはそのまま使える。双方のペッパーにアンドロイド環境で開発したアプリがいつ搭載されるかは未定。ソフトバンクはアプリをウェブ上のショップで販売する形で質を重視し、アプリを厳選している。今後も同様の方針を維持するもようだ。

 グーグルのアプリが活用できることで、ペッパーの「できること」が広がる。ペッパー開発責任者の蓮実一隆ソフトバンクロボティクスプロダクト本部本部長は「仮想現実(VR)ヘッドセットで遠くの人と交流できたり、画像認識の人工知能(AI)を使い精度良くジェスチャーを把握したりできる」と機能の広がりの可能性を強調した。

ファシリテター・原直史氏の見方


 記事にあるように、これでアプリ開発期間が短縮され、多様なアプリ開発が促進されることになるだろう。富澤社長が言われるようにアプリ開発者が100倍以上になるかも知れない。その数はともかく、ペッパーの使い勝手が向上し、というとペッパーの所有者に怒られるかもしれないが、ペッパーが人間により身近な存在となって行くだろうことは想像できる。
<続きはコメント欄で>

日刊工業新聞2016年5月20日 ロボット面

COMMENT

その一方で、環境がオープンになればなるほど、気になるのが、ペッパーが安全に人に寄り添い、人のために役立っていくことを、どのように保証していくかということだ。ペッパーは人の生活圏に一緒にいるロボットだ。人工知能も持っている。ペッパーが故障したり、不具合を抱えることは、単に家電製品の調子が悪くなるということとは、次元が違う。もし、人工知能が攻撃されて、ペッパーが暴走したらどうするのか、おかしなアプリをインプットされて、変なことを口走ったりしたらどうしようとか…、自発的な動きができるロボットであるだけに、気になることである。アンドロイドに対応させるということは、ペッパーが、安全・安心面でも、より優れたロボットになりますよというきっかけでもあってほしいと思う。

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