家計や住んでいる地域に関係なく、教育を!「授業動画配信サービス」世界へ

リクルートマーケティングパートナーズ「受験サプリ」、「クイッパービデオ」

学校向けオンライン教育・学習サービスを、フィリピンなどで展開(マニラの学校)
 家計や居住地域による、教育格差をなくしたい―。リクルートマーケティングパートナーズ(RMP、東京都中央区、山口文洋社長、03・6835・2840)はそんな思いから、「受験サプリ」(現スタディサプリ)を2011年に始めた。塾講師らの授業を動画に撮って配信するサービスで、個人向けは消費税抜きで月980円と低価格なのが特徴だ。RMPは15年4月に英Quipper(クイッパー)を子会社化し、新興国市場の開拓を始めた。

 クイッパーは教師がオンライン上で宿題などを生徒に配信する学校向けサービスを、日本を含め、トルコ、フィリピンなど8カ国で展開している。RMPはスタディサプリとクイッパーのサービスを組み合わせ、15年夏にインドネシア、16年2月にメキシコで「クイッパービデオ」を始めた。経済面や交通状況に問題があり、塾などに通うのが難しい高校受験生や高校生向けに、現地の講師の授業を配信し、スマートフォンやパソコンで視聴可能にしている。

 今後も「アジアを中心に、クイッパービデオを広げる」(同社)予定だ。シンガポールでは15年10月に日本人学校中等部で、勉強サプリ(現スタディサプリ)を補助教材として使う実証実験を始めた。海外でも日本と同等の授業を受けられるうえ、生徒の理解度に合わせて、先取り学習や補習に使える点を生かした。デジタルを活用することで、教育格差を埋めるという志は広がっている。
(文=江上佑美子)

日刊工業新聞2016年5月17日 モノづくり面

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昆梓紗
デジタルメディア局
記者・編集者

動画での学習支援システムは他にもいくつかありますが、月額料金を抑えているため受講のハードルが低いのが特徴。貧しい地域こそ生きるシステムかもしれません。

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