ＪＲ東日本は２０１７年５月１日に運行を始める豪華寝台列車「トランスイート四季島（しきしま）」の予約受け付けを始めた。四季島は北海道や青森、新潟を巡る３泊４日と山梨、長野、福島を巡る１泊２日の２コースで、いずれも旅行商品として販売する。

　価格は３泊４日で最上級の四季島スイートに宿泊すると、最高で１人９５万円となる。冨田哲郎社長は「東北は復興の途上にあり、たくさんの方に来てもらうきっかけにしたい」と述べた。

　コースは３泊４日で、初日は上野を出発し、日光を観光。一晩掛けて北海道へ移動し、２日目は函館を巡り、ニセコか登別の宿に宿泊。３日目は、２コースに分かれて青森を巡る。コースは三内丸山遺跡などを観光する縄文コースと白神山地を観光する五能線コースの２つから選ぶ。４日目山形の鶴岡、新潟の新津、燕などをめぐり、上野に戻る。

　１泊２日も出発は上野から。山梨の塩山、でブドウ畑などを巡り、夕食後、長野の姨捨駅に設置した夜景バーから、景色を眺める。２日目は福島の会津若松を観光し、上野に戻る。

　旅行代金は客室のタイプによって異なる。３泊４日は、スイートで１人７５～７７万円、デラックススイートで１人９０万円、四季島スイートで１人９５万円。１泊２日はスイートで１人３２万円、デラックススイートは１人４０万円、四季島スイートで１人４５万円。いずれも２名１室。最低でも３２万円からということになる。

　催行は１７年５月と６月のみ決まっており、３泊４日が５月１日、１５日、２９日の３回。１泊２日が５月６日、２０日の２回。１７年６月は３泊４日が６月５日、６月１２日、６月１９日の３回、１泊２日が６月３日、６月１０日、６月２４日の３回。

　予約はＪＲ東日本グループのびゅうトラベルサービスや旅行会社で受け付ける。応募多数の場合は抽選となる。定員は３４人と少なく、抽選は高倍率が予想される。１７年５、６月分の申し込み締め切りは６月３０日。