浴槽を指でこすってリモコン操作!?京都産業大が電子機器操作で新手法
京都産業大学コンピュータ理工学部の平井重行准教授らは、風呂場や台所などの水回りに持ち込んだ電子機器を操作する新たな手法を開発した。リモコンの代わりに浴槽やシンクを触って使用。これらを指でこすった際の振動を解析し、指の本数や動きを機器を操作する際の機能設定に適用する。浴室でのプロジェクター操作などでの活用を想定している。
浴槽やシンクの裏側にセンサーを張り付けて振動を解析する。指をこする場合、「キュッキュ」という音とともに振動が発生する。この波形の数を数えて指の本数を特定する。
1本の指でこすった場合と複数の指でこすった場合について、それぞれ9割以上の確率で識別できた。この識別機能を音楽プレーヤーの操作手法に適用すれば、1本指の場合は再生、2本指なら停止といった機能設定が可能になる。
指先で軽くたたく「タッピング」やノックといった動作についても識別できる。これらを組み合わせることによって操作パターンがさらに増える。浴槽やシンクの裏側は水でぬれず、機械を設置しやすい。新開発の手法によって、リモコンなどの操作端末が不要になり、水回りのIoT化につながる。船上や水産工場などの水を扱う場面での採用を提案していく。
浴槽やシンクの裏側にセンサーを張り付けて振動を解析する。指をこする場合、「キュッキュ」という音とともに振動が発生する。この波形の数を数えて指の本数を特定する。
1本の指でこすった場合と複数の指でこすった場合について、それぞれ9割以上の確率で識別できた。この識別機能を音楽プレーヤーの操作手法に適用すれば、1本指の場合は再生、2本指なら停止といった機能設定が可能になる。
指先で軽くたたく「タッピング」やノックといった動作についても識別できる。これらを組み合わせることによって操作パターンがさらに増える。浴槽やシンクの裏側は水でぬれず、機械を設置しやすい。新開発の手法によって、リモコンなどの操作端末が不要になり、水回りのIoT化につながる。船上や水産工場などの水を扱う場面での採用を提案していく。
日刊工業新聞2016年5月12日 科学技術・大学面