どこから見ても広告が自分の方を向いているディスプレー開発
産総研
産業技術総合研究所は9日、どの方向からでも見られるディスプレーを開発したと発表した。特殊なレンズ構造を使った独自の表示技術を活用。あらゆる角度に対応した表示装置で、歩きながらなど、どこにいても正面に画像が映し出される。公共スペースや交通機関、大型施設などにおける広告の宣伝効果の向上が見込める。
産総研の人間情報研究部門感覚知覚情報デザイン研究グループの大山潤爾研究員は、表示角度による見にくさや、死角の問題を解決する表示技術を開発した。画像に特殊な加工を施し、複数のレンズに通すことで360度どの方向からも見ている方向が正面になる仕組みで、複数の人が同時に別の方向からディスプレーを見られる。
試作したディスプレーは、高さ約8センチメートル、直径約8ミリメートルの手のひらサイズの円柱型の表示装置。大きさは原理的に制限されないため、高層ビルの壁面などあらゆるサイズに対応できるという。
従来の同様の表示コンテンツは、表示面を正面から見ると見やすいものの、それ以外の方向から見た場合の表示の品質は改善しにくく、必ず見にくい角度や死角が生じる課題があった。大規模イベント会場や駅・病院などの公共施設の案内、標識などに活用できる。
産総研の人間情報研究部門感覚知覚情報デザイン研究グループの大山潤爾研究員は、表示角度による見にくさや、死角の問題を解決する表示技術を開発した。画像に特殊な加工を施し、複数のレンズに通すことで360度どの方向からも見ている方向が正面になる仕組みで、複数の人が同時に別の方向からディスプレーを見られる。
試作したディスプレーは、高さ約8センチメートル、直径約8ミリメートルの手のひらサイズの円柱型の表示装置。大きさは原理的に制限されないため、高層ビルの壁面などあらゆるサイズに対応できるという。
従来の同様の表示コンテンツは、表示面を正面から見ると見やすいものの、それ以外の方向から見た場合の表示の品質は改善しにくく、必ず見にくい角度や死角が生じる課題があった。大規模イベント会場や駅・病院などの公共施設の案内、標識などに活用できる。
日刊工業新聞2016年5月10日 科学技術・大学面