ルネサス、熊本工場を22日に全面稼働

「出荷ベースで震災前のレベルに戻るのはもう少し先」

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震災前の熊本工場
 ルネサスエレクトロニクスは10日、熊本地震で被災した生産子会社のルネサスセミコンダクタマニュファクチュアリング川尻工場(熊本市南区、写真は被災前)で、22日をめどに震災前の生産能力に復帰させると発表した。すでに一部工程は4月22日に生産を再開した。現状で復旧を阻害する大きな要因がないことから、早期の全面稼働を目指す。

 半導体の素材となるウエハーの投入枚数を、震災前と同等に戻す。各工場の耐震性強化など、東日本大震災を受けてより強固に策定した事業継続計画(BCP)が、早期の生産能力復帰につながった。一方、生産工程が多く完成品になるまでは時間がかかるため「出荷ベースで震災前のレベルに戻るのはもう少し先」(広報部)となる。

日刊工業新聞2016年5月11日

COMMENT

政年佐貴惠
名古屋支社編集部
記者

正直なところ、想定以上に復帰が早かった。現地の従業員や支援者の方々の必死の対応のたまものだろう。深く敬意を表する。災害は何度も経験したいものではないが、東日本大震災の経験は確実に生かされていると思う。詳細な評価はまだまだこれからだが、より強靱なサプライチェーンを築くには何が必要か、今回の地震から見えてくることも多そうだ。

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