ニュースイッチ

富士通、クラウド型AIで自動運転さらに賢く

日米欧に共通基盤
 富士通は人工知能(AI)とビッグデータを駆使して、自動運転を進化させるクラウド型のサービス基盤を日米欧で構築する。複数のメーカーの車が利用できるようにインターフェースをオープンにし、自動車各社が自社で構築するシステムとも連携可能にする。2017年度に実証実験を始め、5年後に売上高で数百億-1000億円程度を目指す。

 サービス基盤「モビリティーIoTプラットフォーム」は富士通の日米欧のデータセンター内に設置。車から収集した膨大な走行データなどを“クラウド型AI”で分析・学習して、車載AIにフィードバックする。トラブルの防止や快適に運転できるように車載AIを賢く進化させていく。

 例えば安全運転の支援では運転者の健康状態やクセなどに応じて、セルフドライブやスポーツドライブなどのモードを利用できるようにする。自動運転の支援は米グーグルのような自動運転ではなく、自動車メーカーと歩調を合わせ、先進運転支援システム(ADAS)や高速道路での自動運転などからサポートする。
<全文は日刊工業新聞電子版に会員登録して頂くとお読みになれます>
日刊工業新聞2016年5月10日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
自動運転のプラットフォーム基盤はグーグル、マイクロソフト、アマゾンなど海外のメガIT企業が虎視眈々と狙っている。今後、自動車メーカーとIT企業の連携が加速する中で、富士通はどの有力自動車メーカーと組むことができるかがカギ。

編集部のおすすめ