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《工場夜景#最終回》北九州市小倉北区-堂々たる鉄都の象徴

 JR小倉駅新幹線口を出ると、ほぼ正面に新日鉄住金八幡製鉄所小倉地区(北九州市小倉北区)の焼結煙突が見える。「北九州アイアンツリー」と呼ばれる高さ205メートルの煙突だ。北九州市制50周年を記念して2013年11月から毎週末、青や緑、紫など5色にライトアップされている。夜景観光のシンボルとして各地から訪れる人々の目を楽しませている。

 だが新日鉄住金は20年度末をめどに、同地区の高炉や製鋼工場の休止を決めた。アイアンツリーは18年末まで点灯されるが、その先はどうなるのか分からない。美しい光を放つ鉄都のシンボルは、風前のともしびだ。
(おわり。文・写真=北九州支局長・大神浩二)
日刊工業新聞2016年5月9日 総合1面
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
美しく堂々とした工場夜景群ですが、その背景には時代や産業の移り変わりが投影されていました。

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