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キヤノントッキ、真空蒸着装置の生産能力を倍増へ。有機ELの投資に対応

 キヤノントッキ(新潟県見附市)は2016年度中に、有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)ディスプレー製造に使う真空蒸着装置の生産能力を15年度比2倍以上に引き上げる。有機ELディスプレーは米アップルが新型スマートフォンへの採用を検討しており、韓国勢や日本勢が投資に動いている。

 同装置の生産能力の拡大に向けて人員を増やすほか、協力会社への増産要請や製造委託先の拡大を進める。またキヤノングループの製造拠点や人員も活用する。受注拡大が続けば、主に量産機を生産する平塚事業所(神奈川県平塚市)でのライン増設も視野に入れる。

(ジャパンディスプレイが試作した曲がる有機EL)
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日刊工業新聞2016年5月9日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
アイフォーン向けに有機ELパネルを供給予定のLGとサムスン。蒸着装置が量産へのボトルネックになっているという報道もあり、キヤノントッキの動きはその対応と見られる。

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