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西日本の電力4社、原子力事業で協業協定

安全性向上で情報共有深める
西日本の電力4社、原子力事業で協業協定

九州電力の川内原発

 西日本に本社を置く関西電力、中国電力、四国電力、九州電力の4社は、原子力事業における相互協力について協定を結んだ。地理的な近接性を生かして原子力災害発生時の支援体制を、従来の全国的な枠組みによる協力に上積みする形で拡充。今後本格化する原発の廃止措置や、新規制基準下で義務づけられたテロ対策などのための特定重大事故等対処施設(特重施設)の設置でも連携する。

 4社はこれまでも原子力災害時に計約100人の協力派遣を決めていた。今回、4社計100―200人を上積み。提供する資機材も重機などを追加、消耗品の数量も増やす。

 各社の自主的な安全性向上策の一環として連携を深める。訓練への相互参加や、原発廃止措置および特重施設設置といった大型工事で、情報共有や効率化も視野に入れる。
日刊工業新聞2016年4月25日
永里善彦
永里善彦 Nagasato Yoshihiko
60ヘルツの関西電力、中国電力、四国電力、九州電力4社が、原子力事業で相互に協業・支援する協定を結んだ。安全性向上策の一環として情報の共有化を図ることにより、事故に備えた協力体制がさらに強化されるという点で、今後、順次再稼働するであろう西日本でのベースロード電源(原発)が安定確保されることになる。4社は安全性を追求しつつ互いの優れた技術を共有することにより、消費者に安定した安い電気を供給してほしい。

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