【熊本地震】九州新幹線や高速道、大動脈の復旧相次ぐ
九州道・大分道の一部で依然通行止も続く
**九州新幹線、13日ぶり全線運行-脱線防止ガード増加など安全策強化
JR九州は27日、熊本地震の影響で運休し、同日午後に全線運行を再開した九州新幹線について、「脱線防止ガード」設置箇所を増やすなどの安全策を強化すると発表した。計画している設置箇所の工事も前倒しする。脱線した熊本駅近くの区間は直近の地震活動記録がなく、活断層と路線が直交してないことなどから、脱線防止ガードを設置していなかった。同日定例会見を行った青柳俊彦社長が明らかにした。
脱線から約2週間で復旧できた理由については、新幹線車体の耐震性が高かったことや構造物に致命的な損傷がなかったことなどを挙げた。そのほか地震により構造物が約150カ所損傷したが、通常の補修で対応でき、営業運転に支障はないという。
一方、4月1日から26日までの新幹線を含む鉄道部門の収入は新幹線運休などで対前年83・6%の148億円となった。同社は2016年秋の株式上場を目指すが、青柳社長は「上場を阻害する数字にはあたらない」との見解を示した。
西日本高速道路(NEXCO西日本)は14日以降の熊本地震の被害と復旧状況をまとめた。27日までに九州自動車道や大分自動車道など計467キロメートルを応急復旧し、通行止めを解除。現在、九州自動車道の植木IC(熊本市北区)―嘉島ジャンクション(JCT、熊本県嘉島町)の約23キロメートルと、大分自動車道湯布院IC(大分県由布市)―日出JCT(同日出町)の約17キロメートルの2路線計約40キロメートルで通行止めが続く。
九州道は崩落した盛土や損傷した橋梁・料金所ゲートなどの復旧作業中。「今月中に応急復旧を完了し、速度規制なども行いつつ通行止めを解除したい」(高倉照正取締役常務執行役員)考え。大分道も、のり面土砂崩落や橋梁損傷からの復旧を進める。「並柳橋(大分県由布市)の損傷が激しく、早期復旧を目指しているが現段階で通行止め解除時期は未定」(同)という状況だ。
JR九州は27日、熊本地震の影響で運休し、同日午後に全線運行を再開した九州新幹線について、「脱線防止ガード」設置箇所を増やすなどの安全策を強化すると発表した。計画している設置箇所の工事も前倒しする。脱線した熊本駅近くの区間は直近の地震活動記録がなく、活断層と路線が直交してないことなどから、脱線防止ガードを設置していなかった。同日定例会見を行った青柳俊彦社長が明らかにした。
脱線から約2週間で復旧できた理由については、新幹線車体の耐震性が高かったことや構造物に致命的な損傷がなかったことなどを挙げた。そのほか地震により構造物が約150カ所損傷したが、通常の補修で対応でき、営業運転に支障はないという。
一方、4月1日から26日までの新幹線を含む鉄道部門の収入は新幹線運休などで対前年83・6%の148億円となった。同社は2016年秋の株式上場を目指すが、青柳社長は「上場を阻害する数字にはあたらない」との見解を示した。
NEXCO西日本、九州・大分自動車道で467km応急復旧通行止め解除
西日本高速道路(NEXCO西日本)は14日以降の熊本地震の被害と復旧状況をまとめた。27日までに九州自動車道や大分自動車道など計467キロメートルを応急復旧し、通行止めを解除。現在、九州自動車道の植木IC(熊本市北区)―嘉島ジャンクション(JCT、熊本県嘉島町)の約23キロメートルと、大分自動車道湯布院IC(大分県由布市)―日出JCT(同日出町)の約17キロメートルの2路線計約40キロメートルで通行止めが続く。
九州道は崩落した盛土や損傷した橋梁・料金所ゲートなどの復旧作業中。「今月中に応急復旧を完了し、速度規制なども行いつつ通行止めを解除したい」(高倉照正取締役常務執行役員)考え。大分道も、のり面土砂崩落や橋梁損傷からの復旧を進める。「並柳橋(大分県由布市)の損傷が激しく、早期復旧を目指しているが現段階で通行止め解除時期は未定」(同)という状況だ。
日刊工業新聞2016年4月28日 総合2面