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防火毛布と担架のハイブリッド!帝人フロンティア「もうたんか」

 帝人フロンティア(大阪市中央区、日光信二社長、06・6266・8011)の緊急防災毛布「もうたんか」が注目されている。普段は毛布として使用し、緊急時はそのまま担架として使用できる。2015年2月に発売し、15年度に約200枚を販売した。足元では約500枚の引き合いが来ており、16年度には約4000枚の販売を目指す。

 毛布の素材には、火災発生時にも燃えにくい難燃性と、繊維上の細菌増殖を抑える制菌性を併せ持つ「エースツイン」を使用した。

 毛布に開いた穴の部分が持ち手となり、しっかりと支えて搬送できる。耐重量は約100キログラム。 

 新事業開発室の岸本隆久氏は「生地は柔軟性があり、階段でも小回りがきく」とし、スムーズに搬送ができる特徴をアピールする。消費税込みの価格は2万7000円。担架に早変わりすることが分かりやすく伝わる製品名も特徴に、拡販を狙っている。
日刊工業新聞2016年4月25日 新製品フラッシュ1面
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
東日本大震災を受けて、進化した防災グッズが数多く生まれたように思います。今回の熊本地震でその真価が発揮されることを期待します。

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