南海本線にワンマン拡大、持続可能な鉄道へ一手
南海電気鉄道は3月22日にワンマン運転の範囲を拡大する。新たに南海本線の泉佐野―和歌山市間で通勤形車両「8300系=写真」の4両編成の普通列車の一部で始める。生産年齢人口減で乗務員の確保が困難になると予想されるため、ワンマン運転拡大で一定の列車本数を維持して持続可能な鉄道事業を目指す。
ワンマン運転対応車両には側面カメラを設け、同区間の全14駅に運転士がホーム非常通報装置の動作を確認する装置を設置した。運転士が誤ってホームのない側の扉を開ける操作をしても扉が開かないようにする装置も導入する。1月に乗務員の習熟運転を始める。
南海電鉄は2000年にワンマン運転を導入、高野線や高師浜線、和歌山港線などで実施している。
日刊工業新聞 2025年01月01日