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体積90%小型化…アルプスアルパイン、振動部品投入

体積90%小型化…アルプスアルパイン、振動部品投入

体積を従来品比90%小さくし、狭い空間にも搭載できるようにした。写真は、小型ハプティックリアクター「Uタイプ」

アルプスアルパインは操作時の反応を振動で伝える部品「ハプティックリアクター」の「Uタイプ=写真」を発売した。内部の部品を小さくし、従来品と比べ体積を90%小型化した。通常、体積を小さくすると振動も小さくなるが、内部構造を工夫したことで振動の大きさを従来比で3分の1程度にとどめた。中国拠点で量産し、月産能力は8万個。

Uタイプの大きさは幅10ミリ×奥行き19ミリ×高さ5ミリメートル。マイナス40―プラス85度Cで使える。振動の大きさを示す振動加速度は4・9Gpp(従来品は15Gpp)。設計の最適化により、十分な振動の大きさを確保した。

自動車の1次取引先(ティア1)のほか、電装系のモジュールメーカーなどに提案する計画。小型化により狭い空間への搭載を可能にする。自動車のハンドル部分や車内にあるエアコンの操作部での活用を見込む。車内のデザイン性が重視されタッチパネルが多く用いられるようになる中、エアコンなどの操作時の反応を確かめるのに、電子音ではなく振動で反応する部品への需要が高まっている。このほか、ゲーム機で振動を演出するためにも使える。

日刊工業新聞 2025年01月01日

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