ドローンで在庫管理・棚卸しを自動化。中古車センターなどでの利用を想定

サトーHDがRFIDタグや高速読み取り装置を活用し開発

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今後、中古車販売や廃棄物処理、倉庫型小売店などに提案する
 サトーホールディングスは飛行ロボット(ドローン)と自動認識技術を組み合わせて自動で在庫管理や棚卸しができるシステムを開発した。人の手が届かない場所の資材・商品の管理や毒性廃棄物の管理などに向く。今後、中古車販売や廃棄物処理、倉庫型小売店など幅広い業者への提案活動を進める。将来は他のロボット技術や人工知能(AI)も盛り込み高度化する考え。

 サトーHDが持つ、RFIDタグや高速読み取り装置などの技術を活用する。製品や資材一つずつにRFIDタグを付け、ドローンが夜間など人のいない時間に飛び回ってタグを読み取る。ドローンはメーカーと協力し、建物内を安全に飛行して的確にタグを読み取れる機種を開発する。

 活用事例として、広い敷地に中古車を置く中古車販売センターが想定される。中古車の位置の把握が難しく、スペック、利用履歴などの一品ごとのデータ管理の手間がかかるといった課題を解消する。サトーHDは高精度に位置を把握できる機能も持つため、システムの導入で入荷から出品まで円滑に管理できるようになる。

 また、セキュリティー企業と連携し、ドローンに建物内の監視機器も搭載してマルチに機能させるサービスも模索する。ドローンだけでなく、清掃ロボットでの読み取り、AIによる在庫管理の効率化なども将来的には可能になるという。

COMMENT

ドローンの産業利用はこれからで、インフラなど構造物の点検、災害観測、配送など多くの分野で研究開発が進む。産業用ドローンには民生より高いレベルの飛行安定性、安全性といった諸技術が求められ、その上で用途に応じた機能を盛り込むため、単機能的なドローンの開発事例が多い。サトーホールディングスは新システムにありがちな導入コストが高くなりがちな点に着目。在庫・資材管理に加えて防犯機能を盛り込むといったマルチな機能のドローンにすることで、コスト高という弱点を補おうとしている。ドローンがより実社会への普及に近づいていることを印象づけられる。 (日刊工業新聞社編集局第一産業部・石橋弘彰)

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