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技術確立も消費者向けに遅れ…「裸眼3D」、ソニーはどう開拓するか

スマホサイズのディスプレー開発、高解像度で立体表示

ソニーは小型の裸眼3次元(3D)ディスプレーを開発した。スマートフォンサイズのため、机上にバーチャルユーチューバー(Vチューバー)などを高解像度で立体表示できる。コンテンツの知的財産(IP)保有者などと連携して事業化を模索する。裸眼3Dは事業者向けのプロユース製品は実用化されたが、消費者向けは遅れている。

医療分野や製品設計など業務用に展開している空間再現ディスプレー(SRD)を小型化したポータブルタイプを試作した。カメラで見ている人の頭の位置を計り、左右の目に視差を加味した映像を投影する。解像度が高く、立体像が透けないため実在感がある。

机上に身長十数センチメートルのコンピューターグラフィックス(CG)のキャラクターが登場したように見える。小さな生活空間を表現できるため、Vチューバーなどの配信と組み合わせると教室や路上ライブ、共同生活のようなコンテンツが作成できる。リアルな3D映像も表示可能。人や動物などを投影できる。

裸眼3Dの技術自体は確立しており、消費者向けに安価なシステム構成を目指す。事業化へはコンテンツが欠かせないため、IP保有者などとの連携を模索していく。


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日刊工業新聞 2024年12月17日

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