消防防災科学技術賞で優秀賞、「消防用ホース自動巻取機」の貢献
ナベルが開発
ナベル(三重県伊賀市、永井規夫社長)は、自社開発の消防用ホース自動巻取機「MAKIMAS(マキマス)」が、2024年度の消防防災科学技術賞の「消防防災機器等の開発・改良」において優秀賞を受賞した。同表彰制度は、消防防災機器などの開発・改良、消防防災科学に関する論文や原因調査に関する事例報告の分野で、優れた業績を上げた個人・団体を消防庁長官が表彰するもの。
同社の生産拠点である山口工場(山口県阿武町)では、地域貢献の一環として地元消防団に参加。実際の消防活動や訓練では多数のホースを使用するため、団員不足や高齢化が進む消防団では、消防用ホースの巻き取り作業が大きな身体的負担になっている。そこで、誰でもボタン一つで簡単に同作業ができるマキマスを開発した。
同社は祖業である蛇腹の構造と機能を生かしたさまざまな製品を製造、販売する。材質も紙や布から金属まで幅広い。そうした技術と培ってきたノウハウを生かし、マキマスや折り畳み式ソーラーパネルなどの防災関連製品開発も行っている。
日刊工業新聞 2024年12月16日