共栄社（愛知県豊川市、林秀訓社長）は、ゴルフ場のラフを手入れする無人芝刈り機「ＵＧＭ１７０＝写真」を完成、発売した。ティーチング機能と合わせて、地図の制作機能を備えたことで木立付近など全地球測位システム（ＧＰＳ）に頼ることができないエリアでの作業も可能。価格は１３００万円（消費税抜き）。年間１０台程度の販売を見込む。

同機は有人操作で作業コースを設定した後に無人運転する。ＧＰＳが機能しないエリアでは地図制作機能で地形をデータ化して無人運転に生かし、プラスマイナス５センチメートル程度の精度でコースを再現する。燃料を満タンにするとおおむね９ホール以上を一度に無人運転で作業する。

ゴルフ場は地域の過疎化などから働き手の不足が深刻になっている。同機は営業時間終了後や休日など人材が確保しにくい時間帯でもコースの手入れが可能になるとともに、安全性が懸念される傾斜地での作業もできる。まずはテスト販売し、モニター評価の結果を得てから本格販売につなげる。