国内外90車種超に供給…パナソニックの車載充電器、出荷1000万台を突破した
パナソニックオートモーティブシステムズ(PAS)が製造・販売するスマートフォン向け車載ワイヤレス充電器(写真)の出荷台数が世界で1000万台を突破した。独自のムービングコイル技術で、車両走行時に発生する振動によるスマホの位置ずれに対応。高効率な充電を可能にしている。国内外の自動車モデル90車種以上に採用された。
ワイヤレス給電の国際標準規格「Qi(チー)」に対応した同社の初号機は、2013年に国内向けライン純正商品として車メーカーに採用された。その後も薄型・軽量・小型化とともに急速充電機能を向上。21年には振動による位置ずれに対する充電範囲のカバー率を高めた2軸のムービングコイル方式を採用したモデルを開発した。
23年には独自の充電アルゴリズムの採用により、スマホケースの使用を想定した厚みに対応。大型スマホやカバー装着時でも高効率な充電を可能にした。
同社は車載ワイヤレス充電器を日本、メキシコ2拠点、チェコ、中国、タイの計6拠点で生産する。今後も車室内でスマホを充電するニーズの拡大に対応し、充電器の大電力化・高効率化を進める方針だ。
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日刊工業新聞 2024年12月16日