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本多産業、離型剤に生物由来原料 コンクリ型枠用

本多産業、離型剤に生物由来原料 コンクリ型枠用

バイオマス由来の原料を使った鋼製コンクリート型枠用離型剤「ハクリんE+(イープラス)」

本多産業(横浜市戸塚区、本多克也会長)は、バイオマス由来の原料を使った鋼製コンクリート型枠用離型剤「ハクリんE+(イープラス)」を開発し、サンプル出荷を始めた。同製品は鉱物油系原料の離型剤に比べ低環境負荷で作業環境を改善し、さらに1回の塗工で複数回繰り返して使える耐久性を備えている。コンクリート二次製品メーカーに採用を働きかけていく。

同社はフッ素樹脂を主原料とする製品を製造販売しているが、ハクリンE+にはフッ素樹脂を使用せず、バイオマス由来原料に注目。また、従来の離型剤はコンクリート打設毎に塗工する必要があるが、複数原料を組み合わせる独自の配合により、繰り返し使える耐久離型性を備えたハクリんE+を開発、試験施工で性能を確認した。

同製品は水性のため、鉱物油系原料の一般的な離型剤に比べて養生工程で生じる排水の水質改善も期待される。

日刊工業新聞 2024年11月19日

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