製造業の壁、日立会長「変化に追われず、自分たちで変化を作ろう」
モノづくり日本会議「工場長サミット2024」を開催
モノづくり日本会議と日刊工業新聞社は2日、都内で製造業の経営幹部やミドル層向けのビジネスカンファレンス「工場長サミット2024」を開いた。約450人が参加した。デジタル変革(DX)や人工知能(AI)、サイバー攻撃対策など、製造業にとって注目度の高い九つのテーマから約20人の経営層や専門家が登壇し、業界や企業の枠を超えて日本の製造業の未来について議論をした。
基調講演では日立製作所の東原敏昭会長が登壇。「製造業の壁」をテーマに「強過ぎる現場」「高品質・高信頼性」「デジタルシステム」「グローバル化」の四つの“壁”について、日立の取り組みを交えつつ、デジタル化やAI導入などによる改善を訴えた。
その上で、「『今まではこうだった』ということは言わず、もっと勉強しよう。変化は起きている。みんながもっと良くなるような工場にしよう。変化に追われず、自分たちで変化を作ろう」と聴衆にエールを送った。