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バンドー化学・ニッタ・三つ星ベルト…伝導ベルトの通期見通し据え置き、業績確保へのカギ

バンドー化学・ニッタ・三つ星ベルト…伝導ベルトの通期見通し据え置き、業績確保へのカギ

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伝動ベルト3社の2025年3月期連結業績は、全社が増収、営業増益(バンドー化学はコア営業利益)を見込む。24年4―9月期実績は円安も追い風となり、各社の主力製品の販売が米国やアジア地域で堅調に推移した。ただ米国市場や為替の動向、中国経済の低迷などの懸念材料が残ることから、各社とも期初予想を据え置いた。先行き不透明感が漂う中、需要が見込まれる市場・地域でいかに収益を伸ばせるかが業績確保へのカギとなりそうだ。

バンドー化学は24年4―9月期に米国の補修市場向け自動車製品が好調だったほか、2輪車用変速ベルトが中国・アジアで販売を伸ばした。これらの需要が今後も継続するとみる。円安は24年4―9月期業績の押し上げ要因となったが、24年10月―25年3月期ではその動向が見通しづらいとして、25年3月期業績は従来予想を据え置いた。

ニッタは24年10月―25年3月期で、物流向けが北南米地域で好調に推移するほか、国内では紙工印刷向けが増加する見込み。ホース・チューブ製品は、24年4―9月期に比べて半導体製造装置向けで需要回復を予想する。ただ主力のベルト・ゴム製品に関して懸上耕一取締役兼執行役員は、「欧州の景気動向に若干の心配がある」と指摘する。

三ツ星ベルトは25年3月期に営業利益、当期純利益で過去最高を見込む。24年4―9月期の業績をけん引した中国・米国での4輪車電動ユニット向けや農業機械向けの販売増を見込む。一方で、「米国市場の不透明感や営業利益をけん引する為替の動きが見通しにくい」(池田浩社長)とする。

日刊工業新聞 2024年11月20日

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