ターゲットは高校生…ヤマハ発動機が投入、通学向け新型「電動アシスト自転車」の機能
ヤマハ発動機は18日、通学向けの新型電動アシスト自転車「パス ウル」を2025年3月21日に発売すると発表した。通学バスの減少などに伴い、電動アシスト自転車の通学利用が増えると想定。高校生をターゲットに開発し、骨太フレームなど男女兼用のデザイン・機能を採用した。長距離利用にも対応。消費税込みの希望小売価格は15万5000円。国内で年間7000台の販売を目指す。
バスケットやリアキャリアなどの重量物を車体中心に寄せた設計で、操縦性や安定感を高めた。バスケットの耐荷重を従来比2キログラム増の5キログラムとし、部活動用の重い荷物なども持ち運びしやすい。バスケット上部をクランク形状にすることで、走行時に荷物が飛び出しにくくした。幅1・95インチの排水性のあるタイヤを装備し雨天時の走行にも対応する。
同日、都内で開いた発表会で同社プロダクトデザイン部EV&SPVグループの二平章弘氏は「見た目だけではなく機能の『見える化』を意識してデザインした」と述べた。
同日、幼児2人同乗基準に適合した子ども乗せ電動アシスト自転車「パス バビー」「同 キッス」を全面刷新し25年1月30日に発売することも発表した。車体の低重心化で安定性を向上。小型のフレーム設計の採用など体格差のある夫婦でも共用しやすくした。消費税込みの希望小売価格はバビーが18万4000円、キッスが18万7000円。2車種合計で同3万8000台の販売を計画する。
日刊工業新聞 2024年11月19日