「ペロブスカイト太陽電池」を貨物船・港湾などで利活用…商船三井、新興に出資
商船三井はコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)のMOL PLUSを通じ、ペロブスカイト太陽電池(写真)と関連材料の開発、製造、販売などを展開するスタートアップ、エネコートテクノロジーズ(京都府久御山町)に出資する。出資額は非公表。ペロブスカイト太陽電池の普及により、屋内外問わず発電が可能となるソリューションの確立を期待し、資金調達に参画する。
エネコートテクノロジーズは京都大学化学研究所の若宮淳志教授の研究成果をもとにペロブスカイト太陽電池を開発。柔軟性があり、軽量で、屋内での低照度環境でも高い発電効率が期待できることから、既存の太陽光パネルでは設置が難しい建物の壁面や支柱、耐荷重の弱い倉庫の屋根などでも発電が可能になる可能性がある。
商船三井では、グループの貨物船デッキ部分や港湾倉庫やターミナル荷役設備の屋根、壁面への設置など、港湾、物流、不動産分野でのペロブスカイト太陽電池の利活用を目指す。
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日刊工業新聞 2024年11月19日