金利上昇・利ざや改善…3メガバンクの4-9月期、初の当期益2兆円超
3メガバンクが14日発表した2024年4―9月期連結決算は、当期利益合計が前年同期から36・4%増の2兆5495億円となった。3メガ発足後に4―9月決算で合計の当期利益が2兆円を超えるのは初。金利上昇により利ざやが改善し、政策保有株式の売却も寄与した。3社はいずれも25年3月期業績予想を上方修正した。
みずほフィナンシャルグループの24年4―9月期連結決算は、上場投資信託(ETF)関係損益含む連結業務純益が前年同期比25%増の6966億円、当期利益は同36・1%増の5661億円だった。木原正裕社長は「成長投資と株主還元を強化する方針で、バランスを取っていきたい」と話した。
三菱UFJフィナンシャル・グループの24年4―9月期連結決算は、業務純益が同20・2%増の1兆3053億円、当期利益が同35・7%増の1兆2581億円でともに過去最高を更新。亀沢宏規社長は「利ざやが大幅に改善している」とした。
三井住友フィナンシャルグループの24年4―9月期連結決算は、業務純益が同19・1%増の9182億円、当期利益で同37・7%増の7151億円。中島達社長は「想定以上に順調に進捗(しんちょく)している」と評価した。
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日刊工業新聞 2024年11月15日