再生エネの導入着実に…ソニーG、中期目標前倒し達成
ソニーグループは報道関係者向けにサステナビリティー(持続可能性)説明会を開いた。2050年の環境負荷ゼロ達成に向け、再生可能エネルギーの導入が着実に進んでいると報告した。
同社は25年度の中期目標を設定している。温室効果ガス排出量は25年度までに20年度比5%削減を目指しており、23年度までに3・2%削減した。電気の再生可能エネルギー比率は35%の目標に対し、23年度実績は35・3%となっており、前倒しで達成した。
事業所への太陽光パネルの設置、再生エネ発電事業者から電気を直接調達するPPA(電力購入契約)、グループ内で電気を融通する自己託送など、さまざまな手段を使って再生エネ導入量を増やした。
消費電力の増加が懸念されるデータセンター(DC)について、環境グループの志賀啓子ゼネラルマネジャーは「より良いDCの選択が重要になる」と語った。同社グループが利用するDCを選ぶとき、再生エネの活用が基準の一つになりそうだ。
会場にはプラスチック再生材を大量に使った商品、紙や植物素材でできた包装材、もみ殻由来の炭素素材も展示し、資源循環の取り組みを紹介した。
【関連記事】 ミラーレスカメラの性能を決定づける異色の半導体メーカー
日刊工業新聞 2024年11月15日