【熊本地震】日刊工業新聞社熊本支局から

支局長は車で4ー5時間、ラジオに耳を傾け過ごす

 熊本市は16日未明に震度6強の大きな揺れに襲われた。それは午前1時20分を回った頃、バリバリという大きな音とともに来た。

 熊本市中央区水前寺1丁目の住宅街にある熊本支局が入ったマンション。本棚と扇風機が記事を書いている机に飛びかかってきた。本や資料、スクラップブックが部屋中に散乱した。普段は持ち上げるのに苦労する重いファクスも跳ね飛んだ。携帯電話は不安をかき立てるような地震警報を出し続ける。

 身の回りの物だけをバッグに放り込み、マンションの階段を駆け下りた。道路には近所の住民が着の身着のまま、不安な顔で集まっている。マンションの外壁が飛び散っていた。

 隣家の土塀や瓦も壊れている。そんな中でも余震が続く。警報はやまない。水道管が破裂したのだろうか向かいのマンションのベランダから水があふれ出している。近くの電柱の上から爆発音がして振り向くと何かが飛び散っていた。

 同じマンションに住む高齢の男性が娘に手を引かれて車に乗り込んだ。パジャマ姿の小さな子供も不安げだ。夜明けまで4、5時間、車のラジオ放送に耳を傾け、まんじりともせずに過ごした。
(文=熊本支局長・勝谷聡)

明 豊

明 豊
04月17日
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勝谷さんは、西部支社が発行するフリーペーパー「勝つ」を担当。まだブレーク前だった壇蜜や吉田羊にフューチャーしインタビューするなど先見の明があります。まずはご無事で。

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