三菱電機照明（神奈川県鎌倉市、平国悟社長）は、従来品に比べ施工しやすくした高天井用の発光ダイオード（ＬＥＤ）照明器具と照明向け無線制御システムを２０２５年春に発売する。水銀を規制する国際会議で一般照明用蛍光ランプの製造と輸出入が２７年末までに禁止されることから、ＬＥＤへの置き換え需要を開拓する。

工場や倉庫などに設置する高天井用のＬＥＤ照明器具「ＧＴシリーズ」をモデルチェンジして発売する。アーム部分を可動式にして施工しやすくした。梱包サイズも従来に比べ、体積を約３７％削減した。価格は７万７８００円（消費税抜き）から。年間２０万台の販売を目指す。

無線制御システムは専用タブレットと無線ユニットなどで照明の明るさを制御できる。各種機器を使うことで最大２５００台の照明器具を制御可能。利用環境に応じて、明るさを変更したいというニーズに応える。２５年度までに照明関連で同社顧客の約２割への導入を目標にする。 ＬＥＤ照明は、蛍光灯の製造終了に合わせた買い替え需要が伸びている。三菱電機照明は簡単に施工できる器具の販売を強化する。平岡社長は「人手不足や環境問題などの課題に素早く解決するソリューションを展開する」と強調した。