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洋上風力で損失15億円…カナデビア、一部案件を断念の影響度

カナデビア(旧日立造船)は洋上風力発電事業の1つのプロジェクトを断念したことを受け、2024年4-9月期連結決算で15億円の営業外損失を計上した。詳細は明らかにしていないが、調査を進めていた青森県沖のプロジェクトと見られる。同社は洋上風力を一つの柱に、30年度に風力発電事業で売上高500億円(24年度見通し150億円)を目指していたが、「断念により直近で想定していた目標は遠のいた」(桑原道社長)とする。

同社は洋上風力においてセミサブ型の浮体構造物の製造技術を持つ。19年からコスモエネルギーホールディングスの子会社などと、促進区域に指定された青森県沖日本海(南側)で準備を進めていた。しかし24年7月に締め切られた同海域の洋上風力発電公募「ラウンド3」の応札には参加しなかったと見られる。

カナデビアは愛知県田原市・豊橋市沖での浮体式洋上風力の実証事業には採択された。堺工場(堺市西区)の造船ドックを活用し、浮体構造物の量産化を目指している。

日刊工業新聞 2024年11月12日

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