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国内販売好調…スズキ、連結業績予想を上方修正

スズキは8日、2025年3月期連結業績予想(国際会計基準)で、営業利益を24年5月の期初予想比700億円増の5500億円(前期比11・4%増)に上方修正したと発表した。日本国内で収益性の高いモデルの販売が好調なことや、海外でのモデルミックス改善などが寄与する。

単位億円、増減率%、下段通期見通し、▼は赤字・マイナス。配当がある場合の上段カッコ内は前の期の実績、下段通期見通し

通期の4輪車の世界販売台数計画は24年4-9月期にインドで実施した生産調整を反映し、同9000台減の324万4000台(同2・4%増)に下方修正した。一方、2輪車の世界販売台数計画はインドの販売好調により同11万6000台増の200万8000台(同4・9%増)に引き上げた。

24年4-9月期連結決算は4輪、2輪ともに世界販売台数が増加したことなどにより増収増益となった。

4輪車の地域別販売台数で、インドは前年同期比3・1%減の86万1000台だった。小型車の販売が期初想定よりも鈍化し生産調整を実施。好調なスポーツ多目的車(SUV)ではカバーしきれなかった。下期(10月-25年3月期)のインド市場について、鈴木俊宏社長は「地に足を着けて売る努力をしっかりやっていくことが重要」と述べた。

日刊工業新聞 2024年11月09日

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