映画・画像センサー落ち込みも…ソニーグループ、通期売上高を上方修正の要因
ソニーグループは8日、2025年3月期連結業績予想(国際会計基準)の売上高を前回予想から1000億円上方修正し、前期比2・4%減の12兆7100億円を見込むと発表した。自社制作以外のゲームソフトの販売増加などゲーム分野での売り上げ増などが要因で、映画分野と画像センサー分野の落ち込みを補った。
25年3月期の画像センサー分野の見通しでは、モバイル機器向けセンサーの販売数量減少などで売上高で前回予想比800億円減の1兆7700億円、営業利益で同250億円減の2500億円にそれぞれ下方修正した。
24年4―9月期連結決算は純利益が前年同期比36・5%増の5701億円だった。ゲーム分野と音楽分野、画像センサー分野が好調だったほか、為替の円安傾向も業績を後押しした。
また、24年度の家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)5」の販売目標である1800万台について、十時裕樹社長は4―6月期は若干弱め、7―9月期は計画通りとした上で「下期(10月―25年3月)はセールスプロモーションをかけていく前提で計画を立てている」と述べ、計画を維持する方針を示した。
日刊工業新聞 2024年11月09日