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当期益32%減…マツダ、通期下方修正

国内・アジア販売低調

マツダは7日、2025年3月期連結業績予想について、当期利益が期初予想を100億円下回る1400億円(前期比32・6%減)になる見通しだと発表した。グローバル販売台数も同5万台少ない135万台に修正。日本国内やアジアの販売が低調で、好調な北米も販売奨励金が高水準にあることが響く。

単位億円、増減率%、下段通期見通し、▼は赤字・マイナス。配当がある場合の上段カッコ内は前の期の実績、下段通期見通し

国内では売れ筋車種の後継車投入まで空白が生じた。25年3月期の国内販売計画は期初計画の18万台に対して15万台(前期実績16万台)まで引き下げる。

24年4―9月期連結決算は、前年同期比で増収となるも全利益段階で減益。特に国内の営業利益は前年同期比で約7割減った。主力の北米では販売台数が前年同期比21・1%増で、上級スポーツ多目的車(SUV)投入による単価の上昇と為替の円安効果も発生したが、販売奨励金が重く利益を押し下げた。

同日、広島県府中町の本社で会見した毛籠勝弘社長は「北米で奨励金と台数のバランスを健全にしていく」と発言。27年中の投入を目指して、新型4気筒ガソリンエンジン「SKYACTIV―Z」の開発を進めていることや、稼働が落ちているタイ工場の活用策として新興国向け戦略小型車を年産10万台規模で計画していることを明らかにした。

日刊工業新聞 2024年11月08日

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