四足歩行ロボットが巡回監視…大成建設、自律制御システム開発
大成建設は施工品質や安全性などの確認に使う建設ロボット向けに、遠隔操作または自律制御による巡回監視システム「T―InspectionX」を開発した。同システムを搭載した四足歩行ロボットを首都圏の現場に導入し、実用性を確認した。現場での管理業務の効率化による生産性向上に加えて、ビル管理業務や工場・プラントなどの定常的な巡回・警備など幅広い用途に適用できる。
TechShare(東京都江東区)との共同開発。四足歩行ロボットの最新機種の本体に装備した前方カメラに加え、高性能センサー「LiDAR」の情報を可視化することで全方位の障害物を正確に確認できる。
また、指定したポイントを自律制御で自動巡回する機能を搭載。全方位カメラなどを装備した四足歩行ロボットにより、現場内の動画情報を自動で収集できる。建設現場の状況に応じて適宜、ロボットの自律制御と遠隔操作を切り替えることで確実かつスムーズに巡回監視を行える。
同システムは現在、大きさや可搬重量などが異なる5種類のロボットに搭載可能。今後、さまざまな機種のロボットに搭載できる拡張性や可用性に優れたシステムとして改良を進めていく。
日刊工業新聞 2024年11月05日