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「世の中が変わる」(豊田会長)…トヨタが国内初飛行、空飛ぶクルマの性能

米ジョビー・アビエーションと実施

トヨタ自動車は、米ジョビー・アビエーション(カリフォルニア州)とeVTOL(電動垂直離着陸機、通称・空飛ぶクルマ)の国内初飛行を10月末に実施したと明らかにした。トヨタの東富士研究所(静岡県裾野市)を起点にテスト飛行し、日本や米国、ドバイなどで申請する型式認証や商用運航の認可取得に向けて弾みをつけた。

11月2日にはジョビー製eVTOLのお披露目会を同研究所で開催。天候不良のためテスト飛行自体は中止となったが、トヨタの豊田章男会長(写真右)や中嶋裕樹副社長(同左)、ジョビー創業者のジョーベン・ビバート最高経営責任者(CEO、同中央)が登壇し、空のモビリティーの実現で協力関係を継続することを確認した。

「(eVTOLに乗れば)東京と東富士を25分で移動できる。世の中が変わる」と興奮気味に語ったのは豊田会長。「安全第一にパートナーとして一緒に歩む」と強調。ビバートCEOは「日本でのフライトはクリーンな空の旅を実現するための重要なマイルストーンになる」と語った。

ジョビーの機体は全長6・4メートル×翼長11・9メートル。座席はパイロットを含み5席。航続距離は最大160キロメートル、最大時速は320キロメートル。


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日刊工業新聞 2024年11月04日

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