ニュースイッチ

パナソニックHDの4-9月期、営業利益12%増…生成AI関連の好調目立つ

パナソニックホールディングス(HD)が発表した2024年4―9月期連結決算(国際会計基準)は売上高が前年同期比3・2%増の4兆2513億円、営業利益が同12%増の2160億円で増収営業増益だった。溶接機・半導体実装機やシステムインテグレーション、生成人工知能(AI)サーバー向けの部材などが貢献した。

単位億円、増減率%、下段通期見通し、▼は赤字・マイナス。配当がある場合の上段カッコ内は前の期の実績、下段通期見通し

国内家電や電設資材、サプライチェーン(供給網)管理システム販売などが増収に寄与した。車載電池は国内工場の減産や、北米工場での原材料価格低下が響いて減収だった。

生成AI関連の好調が目立った。生成AIサーバー向けのコンデンサーや基板材料といった部材の年間売上高は前期比8割増、データセンター向け蓄電システムも同8割増を見込む。10月31日会見した梅田博和グループ最高財務責任者(CFO)は「伸びは大きい。モジュール化した蓄電池の耐熱性などが評価されている」と述べた。25年3月期の連結業績予想は据え置いた。


【関連技術】 パナソニックも注目する元白熱電球メーカーの変身ぶり
日刊工業新聞 2024年11月01日

編集部のおすすめ