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自動運転トラックで幹線輸送実証…大王製紙が「2024年問題」で一手

自動運転トラックで幹線輸送実証…大王製紙が「2024年問題」で一手

実証で使うT2の自動運転トラック

大王製紙は、自動運転トラックを活用した幹線輸送の実証実験を2025年3月に始めると発表した。T2(東京都千代田区)が開発し、運転手が乗車する条件下で走行する「レベル2」の自動運転トラックに大王の商品を積み、関東・関西間の高速道路の一部区間を走行する。27年には特定条件下で完全自動走行する「レベル4」による輸送の実現を目指す。

大王の商品を取り扱う関東地区の倉庫から関西地区の倉庫まで、商品を積んだ自動運転トラックがあらかじめ設定した高速道路の自動運転区間上を往復する。T2と連携し、レベル4の自動運転トラックの運用に向けた課題抽出や物流オペレーションの確認などを行う。

「物流の2024年問題」による運転手不足が深刻化する中、大王は荷主企業として同業や異業種との共同輸送など物流の効率化を進めている。今回の実証もこの一環で行う。持続可能な物流体制の構築と輸送の安定化につなげる。

日刊工業新聞 2024年10月30日

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