ニュースイッチ

20年五輪成功に向け「サンドバッグになる」

東京都オリ・パラ準備局長に就任した塩見氏 の横顔
20年五輪成功に向け「サンドバッグになる」

塩見清仁氏

 11月7日に開場を迎える豊洲市場の道筋をつけた立役者。庁内では中央卸売市場管理部長時代の、調整役としての辣腕(らつわん)ぶりが高く評価されている。

 結果がすべての厳しい世界で、与えられた役目を認識している。「2020年東京五輪・パラリンピックを史上最高の大会にする。自分がサンドバッグになってやっていくしかない」と腹をくくった。大会後も見据え、「これからハード面を含めた社会基盤をもう一段高いグレードの東京にしていくことも大事。五輪を弾みとしてオールジャパンの中で、東京が役に立つよう各自が力を発揮し、組織が力を合わせ一丸となり取り組む」。

 健康づくりを基本とし、今はお休みしているが週末は皇居を2周ほどランニングする。座右の銘は、「行蔵(こうぞう)は我に存す。毀誉(きよ)は人の主張、我に与(あずか)らず我に関せずと存じ候」(勝海舟の言葉)。

【略歴】しおみ・きよひと 83年(昭58)中央大法卒、同年東京都入庁。07年産業労働局参事〈東京しごと財団事務局長〉、10年中央卸売市場管理部長、15年交通局長。福島県出身、56歳。4月1日就任。
日刊工業新聞2016年4月15日 中小企業・地域経済面
斉藤陽一
斉藤陽一 Saito Yoichi 編集局第一産業部 デスク
旧幕臣でありながら明治新政府の高官を歴任することとなった勝海舟を福沢諭吉が批判。その批判に対する返答が、記事に登場する座右の銘の一説ということらしいです。

編集部のおすすめ