人件費・フードロス削減…おにぎり製造、半自動化システムの特徴
鈴茂器工が象印マホービンと協業
鈴茂器工は象印マホービンと協業し、おにぎり製造用の半自動化システム(写真)を開発した。ご飯盛り付けロボットと炊飯器の連携により、炊き上がった米飯を指定重量のおにぎりに成形し海苔(のり)付きの状態で提供できる。おにぎり製造の人件費削減とともに、フードロス削減も見込める。2025年に大阪市内で開催される大阪・関西万博の大阪外食産業協会のパビリオンに出展する。
同システムは自社のご飯盛り付けロボット「Fuwarica」と、象印マホービンの炊飯器の最上位モデル「炎舞炊き」を組み合わせて開発した。製造速度は毎時360個。価格や商品化時期は未定。
計量、盛り付けされた米飯を人が手でならして具材を入れ、後は成形とチャック搬送工程を経て海苔付けする。ふっくらした状態のおにぎりをつぶすことなく、絶妙のつかみ具合で機械アームで持ち上げ、海苔付けする技術が特徴という。
店頭での顧客の注文におにぎり機を連動させ、生産を行う機能も搭載。必要な分だけを作るのでフードロス削減にもつなげられる。
日刊工業新聞 2024年10月29日