ニュースイッチ

トヨタ・パナソニックの住宅関連事業統合会社、住宅着工先細りで軸足シフト

トヨタ・パナソニックの住宅関連事業統合会社、住宅着工先細りで軸足シフト

新ブランド「未来をまちづくるPLT」について説明する北野社長(中央)

プライムライフテクノロジーズ(PLT、東京都港区、北野亮社長)は、住宅を基盤とする従来のコーポレートブランドを刷新し、自治体や公共施設など地域振興を担う事業者と連携した社会課題解決型のまちづくりを全国に広げる。新たに制定したグループブランド「未来をまちづくるPLT」の専用ウェブページを開設した。自治体や病院などの事業者に、グループの取り組みを紹介する。ページ内で事業者の問い合わせに対応する総合窓口を一元化し、支援を効率化する。

PLTは2030年度に連結売上高を22年度比で約17%増となる1兆2000億円に引き上げるための戦略的メッセージとして、7月に新ブランドを策定した。達成を見据え、まちづくり事業は「(同社の5事業の中で)最も伸びしろがある」と北野社長は語る。

5事業のうち、主力である新築請負とストックの2事業を除く「海外・建設・まちづくり」の連結売上高を30年度に22年度比1・8倍の4000億円にする計画を立てている。新築請負は22年度には連結売上高の約55%を占めたが、国内新築住宅の着工減少に伴い「30年度には4割程度になる」(北野社長)見通しだ。

PLTはトヨタ自動車とパナソニックが住宅関連事業を統合し、20年に設立。傘下にパナソニックホームズトヨタホーム、ミサワホームに加えパナソニック建設エンジニアリング(東京都中央区)、松村組(同千代田区)の建設2社を置く。

日刊工業新聞 2024年10月28日

編集部のおすすめ