えっまだ4月…2016年向けランドセル商戦始動

ピーク前倒しGWに照準

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イオンリテールの「トップバリュセレクト」
 ランドセル商戦、早くも過熱―。スーパーや百貨店が2016年4月の新入生向けに、新作ランドセルを相次いで発売した。デザインや機能などの多様化が進み、祖父母らも含め家族でじっくりと選びたいとの需要が高まっている。14年よりも1―3カ月前倒して三世代がそろうゴールデンウイーク(GW)前に発売し、家族一堂に会しての“下見需要”を取り込む。

 【モデルを拡大】
 そごう・西武ではランドセルの売り上げのピークは8月のお盆の週。イオンリテール(千葉市美浜区)でもお盆の売り上げが年々増加している。各社の取り組みは家族が集まる機会に、子どもが気に入った商品を早めに買ってあげたいという祖父母や親のニーズを反映したもの。

 イオンリテールはプライベートブランド「トップバリュセレクト」のランドセルを、14年の10モデル51種類から15モデル70種類に拡大した。シリーズ最高価格となる消費税込み10万2600円の商品では、全面にレーヨンの刺しゅうを3時間以上掛けて施し、高級感を出した。祖父母や親の「通学の負担にならないランドセルを買ってあげたい」という思いに応え、中マチと前ポケットを一体成形するなどの工夫で、重さを約920グラムに抑えた商品も出した。

 同社は24色のランドセルを発売しており、女子向けではピンク系、ラベンダー系、空色系が全体の売り上げの7割を占める。「GWにおじいちゃん、おばあちゃんも一緒に選んでほしい」と小田嶋淳子衣料商品企画本部鞄・服飾商品部長は話す。前年比1・2倍の売り上げを見込む。

 【ネットも対応】
 イトーヨーカ堂は14年に発売したパターンオーダー品が好評だったためカラー展開やデザインを増やし、カタログやサンプルを用いて1万6416通りから選べるようにした。試着アプリや、インターネットで注文したランドセルをセブン―イレブンで受け取れるオムニチャンネルも導入する。

 そごう・西武は前年比1・1倍の売り上げを目指す。発売に先立ち、販売員がメーカーの工場を見学したほか、ベテラン販売員による接客研修を実施し、コンサルティング力で差別化する。ユニーグループ・ホールディングス(HD)も「ボーナス時期の前に認知してほしい」として、アピタやピアゴで昨年より3カ月前倒しで発売した。

 【海外向け想定】
 ランドセルは近年、デザインがユニークで丈夫な点が外国人からも注目されている。海外で人気のアニメに登場したことなどから認知度が向上。“爆買い”の中国人観光客が日本土産に手に入れる例もある。

 イオンは空港の近くなどの店舗で、外国語の説明文を併記している。イトーヨーカ堂も「日本製」を強調する考えだ。国内で少子化が進む中で有望な販路と見て、海外での9月の新学期などを前に取り込みを図る。

日刊工業新聞2015年04月28日 建設・エネルギー・生活面

COMMENT

昆梓紗
デジタルメディア局DX編集部
記者

最近のランドセルはかなり種類が増えていて、選ぶのも楽しいでしょうね。 しかし記事後半の海外需要、ネットで検索すると本当に子供から大人までランドセルを背負っている画像が出てくるのでカルチャーショックです。スタイリッシュにランドセル背負われても…

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