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建機部品加工能力を2倍に…大丸鉄興、大型工作機械を増設

建機部品加工能力を2倍に…大丸鉄興、大型工作機械を増設

導入したMVR-30Hx

大丸鉄興(茨城県境町、太田慶樹社長)は、機械加工事業用に工作機械を新たに2台導入した。これにより生産能力を従来比2倍に引き上げ、将来見込まれる建設機械部品などの需要増加に対応する。投資額は2億4000万円。新規設備導入に合わせ、社員も1人採用した。「加工できる部品の幅が広がったことで、これまで対応が難しかった要望にも応えられる」(太田吉彦専務)と見込む。

ニデックマシンツール(滋賀県栗東市)製の門型5面加工機「MVR30―Hx」と、DMG MORI Precision Boring(プレシジョン・ボーリング、新潟県長岡市)製の横中ぐりマシニングセンター(MC)「KBT―15B.A」を導入した。5面加工機の加工対象物(ワーク)通過高さは1650ミリメートル、門幅が2550ミリメートル。テーブルサイズが2000ミリ×4000ミリメートル。

導入したKBT-15B.A

油圧ショベルなどの建機のほか、橋梁やクレーン架台などの建築部材、トラック向け部品を製造する。門型5面加工機を2台保有していたが、小型部品の加工が非効率だったこと、高さのある部品加工に対応できなかったことなどから、新規設備を導入した。

現在は建機部品の需要が落ち着いており、需要増に備えて社員の教育や製造手順の改善を進める。

加工の効率化を目指してコンピューター利用製造(CAM)も導入し、人手不足に対処する。

大丸鉄興は1967年2月設立で、5000トンプレス機械などによるプレス成形が主力。機械加工事業には2018年に参入した。24年11月期の売上高は16億円を見込む。従業員は82人。


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日刊工業新聞 2024年10月22日

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