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自動車シート部品主力の企業が倉庫ブランドを立ち上げた理由

自動車シート部品主力の企業が倉庫ブランドを立ち上げた理由

地域密着型で西三河地域を中心に営業を展開する(ガレージの施工例)

最適な建物を提案―。横山興業(愛知県豊田市、横山栄介社長)は、ガレージ・小規模倉庫建築専門のブランド「サステナガレージ」を立ち上げた。低価格・高品質・短工期を強みに、車庫や趣味に使用する作業場など地域住民のさまざまな要望に応える。2025年度に10件、7000万円の売上高を目指す。

地域密着型で西三河地域を中心に、法人や個人向けに営業を展開する。ガレージ・倉庫は200平方メートル未満の小型サイズに特化し、軽量な金属「ファインスチール」などを使用。メーカーからの供給を受け、同社が販売、施工する。商品を規格化することで低価格・高品質を実現した。

一般的にガレージや倉庫の建築はオーダー品となり、高値で工期も長くなることが障壁となっていた。「どこに相談すればいいか分からない」「取り扱う業者が少ない」などの声もある中、ブランドの立ち上げに至った。

横山興業は自動車シート部品を主力とするが、祖業は建築資材問屋。現在は金属製屋根や外壁材などを扱っている。近年は新規一戸建て住宅の着工数が低調に推移していることから、ガレージ・小規模倉庫の新ブランドで建築資材事業の収益を安定化させる狙いだ。


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日刊工業新聞 2024年10月22日

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