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離れると自動で自転車ロック…小島プレスが開発、「スマートロック」が解決する社会課題

離れると自動で自転車ロック…小島プレスが開発、「スマートロック」が解決する社会課題

自転車をIoT化しデータを活用することで、さまざまな社会課題を解決できるとみる(GaCharioTの装着イメージ)

小島プレス工業(愛知県豊田市、小島栄二社長)は、新規事業として自転車用スマートロック「GaCharioT(ガチャリオット)」の開発に着手した。鍵のかけ忘れによる盗難被害を防ぐほか、IoT(モノのインターネット)によってさまざまな用途を想定する。2025年にも試作モデルを完成し、モニター調査を実施する計画だ。

ガチャリオットは自転車のフレームに設置し、スマートフォンと連携させる。持ち主が離れると自動でロックし、近づくと解錠するイメージ。万が一盗難されてもスマホから全地球測位システム(GPS)で位置情報を追跡できる。

自転車をIoT化しデータを活用することで、盗難防止だけでなく多様な社会課題を解決できるとみる。例えば自治体は放置自転車の回収に莫大(ばくだい)な費用と手間をかけているが、自転車の位置情報や日時情報があれば効率的な回収ルートを生成できる。

位置情報や加速度から衝突予想をするなど交通事故防止への活用も想定。新事業推進室イノベーション課起業推進係の八鳥信彦主事は「他のMaaS(乗り物のサービス化)サービスともつながっていくような素地になれば」と期待する。

日刊工業新聞 2024年10月16日

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