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近鉄・阪急・大阪メトロ…関西の鉄道各社がタッチ決済導入、キャッシュレス加速中

近鉄・阪急・大阪メトロ…関西の鉄道各社がタッチ決済導入、キャッシュレス加速中

29日に関西の鉄道4社が導入するタッチ決済

近畿日本鉄道阪急電鉄など関西の鉄道各社がクレジットカードなどのタッチ決済を29日に導入する。阪神電気鉄道大阪メトロも同日導入し、南海電気鉄道はすでに導入済み。2025年大阪・関西万博、30年予定の統合型リゾート施設(IR)開業を見据え、インバウンド(訪日外国人)も含めた乗客の利便性を向上する。海外で普及しているタッチ決済に従来のICカードを加え、キャッシュレス乗車を加速する。

タッチ決済はクレジットやデビット、プリペイドなどのカード、カードを設定したスマートフォンで改札を通過でき、スムーズに乗車できる。近鉄と阪神、阪急と大阪メトロはそれぞれ相互乗り入れしており、乗車距離が長い利用客らの利便性も確保する。

阪神グループは神戸六甲鉄道(神戸市灘区)のケーブルカーやバスで4月に導入済み。都市部や観光地など鉄道以外の交通機関でも導入が進んでいる。

一方、京阪電気鉄道は6月に2次元コード(QRコード)決済を導入し、29年度までに磁気式切符を廃止する方針。乗客の利便性向上とともに作業効率化による現場の負担を軽減し、サービス向上と人手不足対策を両立させる。

日刊工業新聞 2024年10月14日

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