リチウム電池再生…アサカ理研、設備投資70億円に増額
アサカ理研はいわき工場(福島県いわき市)に導入を計画するリチウムイオン電池(LiB)の再生処理工程のための設備投資額を、当初の約22億円から約70億円に引き上げる。資金は自己資金と金融機関からの借り入れで調達する。2026年の完成・稼働予定は変更しない。
導入するのはLiBからリチウム、コバルト、ニッケルなどのレアメタルを、二酸化炭素(CO2)や廃棄物排出を大幅に削減しながら高効率で回収する技術。
車載用LiBメーカーのプライムプラネットエナジー&ソリューションズ(東京都中央区)と、プライムプラネットの工場が排出する工程廃材の一部リサイクルの受託でも合意している。
アサカ理研はいわき工場に、26年中に独自開発技術でLiBからレアメタルのリサイクル工場を新設することを決定している。同社は設備投資の増額に伴う業績への影響について、11月12日に公表するとしている。
日刊工業新聞 2024年10月14日