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LGBTの真剣なパートナー探しをサポート 本人認証を厳格化したマッチングアプリ

LGBTの真剣なパートナー探しをサポート 本人認証を厳格化したマッチングアプリ

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 性的少数者(LGBT)への理解が高まりつつある中で、事業を通じてLGBTを支援する動きが国内のベンチャー企業から出てきた。2015年8月に創業し、不動産賃貸物件オーナー向けリノベーション事業、LGBT向け支援事業、M&A(合併・買収)を手がけるxxx(通称:エイジィ、東京都中野区)がその一つ。

 エイジィは4月末か5月初旬をめどに、性的少数者(LGBT)向け支援事業の一環として、男性同性愛者(ゲイ)向け会員制マッチングアプリ「Bridge」の提供を始める。スマートフォン向けサービスで本人確認を厳格化し、利用料は1カ月プランの場合、5600円(消費税込み)とした。いわゆる「出会い系」アプリとは一線を画し、性的な関係のみを求めるような利用を制限する仕組みも整える。

 新サービスは公的証明書などを基に、ユーザーの入会可否を判断する登録審査を実施する。プロフィル写真・文章やメッセージに対し、性的表現の記載有無をチェックする監視体制、Facebook認証機能、顔写真を公開したくないユーザー向けのイラスト写真設定機能も設ける。

 既存のマッチングアプリは本人認証が厳格ではなく、利用目的も問われにくかった。今回、「真剣にパートナーを見つけたいという男性向けとする」(髙田社長)ことで、利用者を絞り込みサービスの質を保つ。エイジィは既に、LGBT当事者や支援者に向け、キャリア形成に関する情報などを発信するウェブメディア「Flag(フラッグ)」を運営している。


事前登録ページ https://rainbowflag.jp/cp.html
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日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
同性愛者向けのマッチングアプリと聞くと、何かいかがわしいものという偏見をもたれがちですが、当事者にとってこうしたツールやサービスは役立つのではないでしょうか。既に旅行や婚礼関係などの業種でLGBT関連の事業が注目されています。ちなみに筆者は既婚です。

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